身近な人の死と向きあうには~般若心経のススメ~お盆・お彼岸にもぜひ。

あなたは、身近な人との別れを経験されていますか。
その時どんな気持ちでしたか。

生と死はいつも隣り合わせ。
もしいつそれが訪れても
動じない強さは簡単には
手に入りようもありません。

しかし、念仏やお経を唱えることで
死と向き合う事ができたら。
あなたはどうしたいですか?

般若心経とわたし。祖父母の死と向き合った時に救われた。

つい先日、祖父の命日を迎えました。

結婚してすぐに亡くなった祖父。

子どもと一緒に13回忌で実家で手を合わせました。

祖母は、私がまだ20歳の頃

71歳の若さで亡くなりました。

大好きだった祖父母を想い、手を合わせ

有り難いお経をいただく。

その本当の意味を

お経を詠んでくださったお寺のお坊さんが

教えてくださいました。

「本日、このように13回忌を迎えられ

ご家族の皆様がお忙しいにも関わらず

お集まりになられましたこと

故人もとても喜んでおられると思います。

もちろん故人を偲ぶことも大事ですが

たとえ一年に数回だけでも、

こうやって家族が会す機会

この場、今この時を与えてくださった故人だけでなく

ご先祖様に感謝の気持ちを持ちましょう。

そして今ここにある命の有難み

ただ無心に手を合わせ

今ある命の幸せを知りましょう。」と。

本当に、静かな中で手を合わせ目を閉じると

心が落ち着きます。

毎日、ドタバタだったので

こういった時間は本当に貴重です。

出来れば、一日に数分でもそういう

瞑想に入る時間を持てたら、と思いますが

皆さん忙しい日々を送っていますので

そう簡単にはいきませんよね。

私は、亡くなった祖母が信心深く

毎日お仏壇や神棚を飾り手を合わせていたこと

大学が仏教系の大学だったこと

入った寮では、毎日お仏参があったこと

子どもたちも仏教系の幼稚園ですし

今も手を合わせる機会がたくさんあります。

しかし、身近な家族の死を初めて経験した20歳の頃は

死というものを直視できなくて

ショックでただただ泣き崩れていました。

その時母がくれた般若心経の経典。

それを祖母の亡骸、そして遺影に向かい

ただただ詠み続けました。

そして、その意味を知り、詠んで

潜在意識に落とし込むことでようやく

生と死、を受け入れることが出来ました。

あの時、般若心経に出会えてなかったら

祖母の死と向き合えてなかったのではないかと思います。

それくらい、般若心経は私にとっては

かけがえのない大切なことを教えてくれたお経なのです。

生きていく意味について

考える暇もなく慌ただしくただ何気なく過ごしている毎日。

それが、般若心経に触れて明らかに変化しました。

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般若心経ってなに?たった262文字に込められた深遠な教え

「般若心経」

正式名称は「般若波羅蜜多心経」(は

んにゃはらみったしんぎょう)は

大乗仏教の「空・般若思想」を説いた経典です。

般若というのはいわゆる悟りのことで、

これについて説いている経典の全てを

般若経典と呼んでいます。
あの「西遊記」で有名な玄奘三蔵法師が、

インドから持ち帰った経典を漢語に訳し

600巻ほどにまとめたものが大般若波羅蜜多経です。

この大般若波羅蜜多経の中から

空の思想に関する部分だけを抜粋し

まとめたものが般若心経です。

たった、262文字のお経です。

我が家では祖母が信心深く

真言宗と密接だったので

お寺さんは浄土真宗でしたが、

般若心経の経典が

我が家には常においてありました。

「般若心経」は宗派は問わず仏教の宗派を問わず

広く唱えられていますが

思想にとらわれないことを説いています。

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般若心経の意味。分かりやすく解説。

摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)
存在が存在することの意味を説いたお経

観自在菩薩(かんじざいぼさつ)
私(観音菩薩)は
行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみったじ)
深く真理(般若波羅蜜多)を求めた時、
照見五蘊皆空(しょうけんごおんかいくう)
全てはみな空(くう)であると見極め、
度一切苦厄(どいっさいくやく)
一切の苦厄を克服なされた。
舍利子(しゃりし)
舍利子(弟子の名前)よ、

色不異空 空不異色(しきふいくう くふういしき)
存在は空と異ならず、空は存在と異ならない。
色即是空 空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)
存在は即ち空であり、空は即ち存在である。
受想行識亦復如是(じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ)
感じ想い行い知ることもかくの如し。
舍利子(しゃりし)
舍利子よ、
是諸法空相 不生不滅(ぜしょほうくうそう ふしょうふめつ)
これら諸法は全て空であり、生ぜず滅せず、
不垢不浄 不増不減(ふくふじょう ふぞうふげん)
けがれず清まらず、増えも減りもしない。
是故空中 無色(ぜこくうちゅう むしき)
これゆえ空の中には、何もなく、


無受想行識(むじゅそうぎょうしき)
感覚・想念・行動・知識もない。
無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜっしんに)
眼も耳も鼻も舌も身も意もなく、


無色声香味触法(むしきしょうこうみそくほう)
色も声も香も味も触も法もない。
無眼界 乃至無意識界(むげんかい ないしむいしきかい)
目に見える世界も、意識の世界もない。
無無明 亦無無明尽(むむみょう やくむむみょうじん)
無知もなく、無知の尽きることもない。
乃至無老死 亦無老死尽(ないしむろうし やくむろうしじん)
また老いも死もなく、それが尽きることもない。
無苦集滅道(むくしゅうめつどう)
四つの真理(苦・集・滅・道)もなく
無智亦無得(むちやくむとく)
智もなくまた徳もない。
以無所得故(いむしょとくこ)
得るところもないゆえに。
菩提薩埵(ぼだいさった)
菩薩は、
依般若波羅蜜多故(えはんにゃはらみったこ)
真理(般若波羅蜜多)に従うゆえに、

心無罣礙 無罣礙故(しんむけいげ むけいげこ)
心に曇りがなく、曇りがないゆえに、
無有恐怖(むうくふ)
恐れもない。
遠離一切顛倒夢想(おんりいっさいてんどうむそう)
一切の迷いから遠く離れ、
究竟涅槃(くぎょうねはん)
涅槃の境地に達する。
三世諸仏(さんぜしょぶつ)
三世(過去・現在・未来)におられる諸仏も
依般若波羅蜜多故(えはんにゃはらみたこ)
真理(般若波羅蜜多)に従うゆえに、
得阿耨多羅三藐三菩提(とくあのくたら さんみゃくさんぼだい)
阿耨多羅三藐三菩提という仏の悟りを得た。
故知般若波羅蜜多(こちはんにゃはらみった)
ゆえに真理(般若波羅蜜多)を知るべし。
是大神呪 是大明呪(ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ)
これは神の真言であり、知の真言である。
是無上呪 是無等等呪(ぜむじょうしゅ ぜむとうどうしゅ)
これは無上で、無比の真言である。
能除一切苦(のうじょいっさいく)
一切の苦をよく除き、
真実不虚(しんじつふこ)
真実であり虚にあらず。
故説般若波羅蜜多呪(こせつはんにゃはらみたしゅ)
ゆえに説く、真理(般若波羅蜜多)の真言を。
即説呪曰(そくせつしゅわく)
すなわち真言を説いて曰く、
羯諦羯諦 波羅羯諦
波羅僧羯諦
菩提薩婆訶(ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか)
ギャーテーギャーテー
ハーラーギャーテー
ハラソーギャーテー
ボウジーソワカー
般若心経(はんにゃしんぎょう)
これで、存在が存在することの意味を説く、般若心経の教えを終わる。

摩訶般若波羅蜜多心経

般若心経はおおまかに分けると理解しやすいです。

①誰がどのように般若を得たか

観音菩薩が悟りを得る修行の中で、

この世の五蘊(ごうん)には実体がない

ということを明らかにし、

苦しみから解き放たれる方法を見つけた

ということが書かれた導入文です。

五蘊とは、人間の意識を構成する5つの要素のことです。
・色蘊:肉体
・受蘊:人間が感じるもの
・想蘊:人間が想うもの
・行蘊:人間が行うこと
・識蘊:人間が認識するもの

②弟子への呼びかけ

古い弟子である舎利子に呼びかけています。

「この世の形あるもの全てに実体がなく

実体がないからこそあらゆる形を得ることができる。

これは人間の感覚についても同じである」と。

「実体がないのであれば、生まれることもなく、

消えることもなく、汚れることもなく、

清らかでもなく、増えもせず、減りもしない」

と書かれています。

③空の思想の説明

空の思想についての解説がされています。

真実の世界では、目に見えるもの、

それによって感じたこと、思ったことなどは全て存在せず

それらの無知からくる悩みもありません。

しかし、その悩み自体は尽きることがありません。

苦しみはなく、それを解決する方法も

それを知る方法もありません。

だからこそ、苦しみを知る観音菩薩はこだわりを持たず

全ての夢想・欲から離れることで

涅槃(ニルヴァーナ)へと至ることができたのです。

④般若心経の真言

その悟りの境地に至るための真言について説明しています。

この真言は並ぶことのない言葉であり

これにより苦しみは解き放たれる

とされていて、それこそが般若心経なのです。

真言は「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」の部分です。

この意味は

「往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、彼岸に全く往ける者よ、さとりよ、幸あれ」という意味があります。

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現代風の訳のご紹介。

数年前に動画で話題になった、

ロックな若者風に訳された般若心経をご紹介します。

超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?

誰でも幸せに生きる方法のヒントだ。
もっと力を抜いて楽になるんだ。
苦しみも辛さも全てはいい加減な幻さ、安心しろよ。

この世は空しいモンだ、痛みも悲しみも最初から空っぽなのさ。
この世は変わり行くモンだ。
苦を楽に変える事だって出来る。

汚れることもありゃ背負い込む事だってある。
だから抱え込んだモンを捨てちまう事も出来るはずだ。

この世がどれだけいい加減か分ったか?

苦しみとか病とか、そんなモンにこだわるなよ。
見えてるものにこだわるな。
聞こえるものにしがみつくな。
味や香りなんて人それぞれだろ?何のアテにもなりゃしない。

揺らぐ心にこだわっちゃダメさ。
それが『無』ってやつさ。
生きてりゃ色々あるさ。
辛いモノを見ないようにするのは難しい。
でも、そんなもんその場に置いていけよ。

先の事は誰にも見えねぇ。
無理して照らそうとしなくていいのさ。
見えない事を愉しめばいいだろ。
それが生きてる実感ってヤツなんだよ。

正しく生きるのは確かに難しいかもな。
でも、明るく生きるのは誰にだって出来るんだよ。

菩薩として生きるコツがあるんだ、苦しんで生きる必要なんてねえよ。
愉しんで生きる菩薩になれよ。
全く恐れを知らなくなったらロクな事にならねえけどな、
適度な恐怖だって生きていくのに役立つモンさ。

勘違いするなよ。非情になれって言ってるんじゃねえ。
夢や空想や慈悲の心を忘れるな、
それができりゃ涅槃はどこにだってある。

生き方は何も変わらねえ、ただ受け止め方が変わるのさ。
心の余裕を持てば誰でもブッダになれるんだぜ。
この般若を覚えとけ。短い言葉だ。

意味なんて知らなくていい、細けぇことはいいんだよ。
苦しみが小さくなったらそれで上等だろ。

嘘もデタラメも全て認めちまえば苦しみは無くなる、そういうモンなのさ。

今までの前置きは全部忘れても良いぜ。でも、これだけは覚えとけ。
気が向いたら呟いてみろ。心の中で唱えるだけでもいいんだぜ。
いいか、耳かっぽじってよく聞けよ?

『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』
『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』

心配すんな。大丈夫だ。

この、少々荒っぽい言い方ですが

分かりやすく説いてある般若心経で

少しでも身近に感じられたらいいな、と思います。

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般若心経を特に子育て家事で忙しい40代女性におススメします。

40代は孔子の「論語」が説くところによれば「不惑」

惑わされない、しっかりとした自分を確立する年代

ということですが、

私たち40代の女性にとっては

子どもの進学や就職、また親の介護など将来への不安に揉まれ

合わせて自分の体と心も年齢につれて変化し

惑わないどころか沢山の不安要素に囲まれています。

無我夢中の20代、30代が過ぎふと後ろを振り返ると

これでよかったのだろうか?

果たして私の存在価値は?

と、鬱になってしまいがちです。
そんな40代女性にこそ知って欲しいのが

般若心経の世界です。
般若心経は「空」の教えです。

ゼロから出発して何も所有せず、

やがて苦しみのない世界へと至る般若心経の教え、

そこには深い知恵と癒しがあります。
自然に楽に生きるヒントが般若心経にはたくさん詰まっています。

人生に迷い、苦しんでいる方にぜひ読んでほしいと思います。

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